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HOME 医療関係者の方 処方法 - 不適応と合併症
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最近の米国及び日本国内の臨床試験によると、オルソレンズにおける不適応症の発生率は、通常のコンタクトレンズの場合と同じレベルまたはそれ以下であることがわかっている。むしろ就寝時にレンズを装用することから、眼瞼の異物感がすくないため、容易かつ迅速に適応することが可能という利点すらある。

起こりうるトラブルは下記のように、通常のハードコンタクトレンズと同程度又はそれ以下である。
- 角膜上皮ステイニング・角膜上皮障害
- 角膜血管新生・角膜混濁・角膜浮腫・球結膜充血
- 上眼瞼結膜乳頭増殖・結膜炎
- 角膜浸潤
- 中央部島上隆起(セントラルアイランド)
- レンズ固着
 

フィッティングで最も重要な基準のひとつに、レンズセンタリングが挙げられる。センタリング不良が生じると、レンズのオプティカルゾーン(矯正用ゾーン)が瞳孔および視軸からずれるために最適な視力が得られず、患者にとっては許容しがたい症状となりうる。こうした点から、レンズフィッティング、動き、視力および角膜トポグラフィーを評価することはきわめて重要であり、特に就寝時装用開始翌日には、出来る限り早い時間帯に再診しなければならない。 尚、フィッティング不良が認められた場合は、速やかにレンズ装用を中止しなければならない。

レンズ固着は、ハードコンタクトレンズの就寝時装用後によくみられる症状である。この場合には、就寝時に人口涙液等を1~2滴ほど点眼することが望ましい。起床時にも再度、人工涙液等を1~2滴点眼してからレンズをはずした方が良い。

人工涙液等を点眼後に意識的に数回瞬目を繰り返せば、固着していたレンズに動きが得られることが多い。レンズをはすず前に、レンズ固着状態を観察する方法や、固着したレンズを自分でゆるめる方法を指導しても良い。

角膜ステイニングの程度は、通常の酸素透過性ハードコンタクトレンズと同等又はそれ以下である。通常の酸素透過性ハードコンタクトレンズと同様に、涙液が量的、質的に不良の症例がオルソの適応になりにくい理由は、許容範囲を超える角膜ステイニングが生じやすいためである。また、診察時には、フルオレセイン染色では見分けにくい角膜上皮ステイニングと、角膜表面に付着した脂質を明確に識別することが重要となる。
角膜上皮のステイニングは、機械的な刺激(レンズ後面の付着物による刺激など)あるいは角膜生理(例えば、角膜では多量に酸素を消費する)などの影響によっておもに角膜中心部に認められる。オルソレンズのフィッティングが良好であれば、角膜頂点部のステイニングは生じないと考えられる。
尚、角膜ステイニングを解消するためには、レンズ安定性に優れ、かつ出来るだけDK値び高いレンズを使用するべきである。
ベースカーブがスティープすぎる場合には、ディンプルベール(角膜上皮のくぼみで、フルオレセイン染色では気泡が見られる)が発生する可能性がある。
刺激または感染症などの合併症は、患者へのレンズ装用方法およびケア方法の指導および/または装用コンプライアンスに問題がある場合に生じると考えられる。